新規事業開発のプロセスとは?5つのステップと3つの成功事例 | DeFactory

新規事業開発のプロセスとは?5つのステップと3つの成功事例

新規事業開発といっても、どのように取り組んだらよいのか、経験がない場合は見当がつかないのではないでしょうか。

新規事業開発についての情報は、書籍や記事はたくさんあるものの、部分的で断片的な内容が多く実践には向いていないこともあります。

たとえ書籍を読んだとしても実行したことがなければ雲をつかむような話で「わからないことがわからない」という状態であることも。

今回は新規事業開発のプロセスについて、5つのステップとともに、それを踏まえて新規事業開発に成功した事例についてもご紹介します。

関連記事:【開発前チェックリスト付】ソフトウエア・アプリ開発におけるMVP開発ガイドブック

1.新規事業を開発するまでのプロセス~4ステップ~

新規事業開発といっても「どんな目的で何をすればいいのか、どのようなゴールや着眼点が必要なのか」など、全体像やプロセスがわからないと、時間だけを消耗してしまします。

ここでは、新規事業を開発するまでのプロセスをステップ順にご紹介します。

1-1.ステップ1.アイディアの抽出

新規事業を開発するには、まず「アイディア」がなければ始まりません。

「アイディアを出す」というと、全く新しいものをゼロから考えなければならず、ハードルが高いと思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

既存の製品やアイディアを組み合わせ、新しい価値を創出するという柔軟な視点が大事です。

アイディア発想時に役立つフレームワークを3つご紹介します。

リーンキャンバス

ビジネスモデルを9つの要素に分けて考えるフレームワークで、新しいビジネスモデルを企画する際に最適な手法です。

ユーザー層、ユーザーの課題、ユーザーが現在用いている既存の代替策等を初期で整理する際に役立ちます。

・MVV

「Mission(使命)」「Vision(使命)」「Value(行動指針)」の略。自社の目指す姿、果たすべき使命、行動するための価値・判断基準を示すもの。自社の向かうべき方向性から新規事業を分析していきます。

・3C分析

「Customer(顧客・市場)」「Company(自社)」「Competitor(競合他社)」の3つの「C」に着目して分析する手法。新規事業の顧客需要・市場規模・競合他社と、自社の強み・弱みから分析します。

・ABC分析

「パレートの法則」に基づいた分析フレームワーク。パレートの法則とは、「2:8の法則」「ばらつきの法則」とも呼ばれ、全体を構成する要素のうち、一部の要素が大きな影響力をもっているという考え方。

売上高・コスト・在庫などの指標を優先順位の高いものから管理していきます。

このようなフレームワークを使い、アイディアを導き出します。導き出したアイディアの検証には次の4つのリサーチが効果的です。

・市場リサーチ(市場の仮説):どんな市場で戦うのか

対象市場の可能性(成長性)・市場規模(ライフサイクルの動き)・競合性(競合他社の動向)を調査し、市場の理解を深めます。

・事業リサーチ(事業性の仮説):課題の発見と独自の解決策の仮説構築

具体的なペルソナ像を設定し「ニーズと課題」を切り分け、ユーザーの本質的な課題を把握。独自の解決策(ビジネスモデル等)を構築します。

・優位性リサーチ(優位性の仮説):仮説を元に優位性構築の方法を模索

前述の調査で明らかになった課題に対し、競合他社が解決していない課題、ユーザーから選ばれる優位性(競合他社との差別化)を導き出します。

・実現可能性リサーチ(実現可能性の仮説):本当に実行可能な事業か否か

需要の有無、需要の大きさ、実現性の有無、収支計画など、実現するための障壁をあぶり出し、解決策を見出します。

関連記事:【要保存】リーンキャンバスの書き方とは?「課題発見」の具体的な方法

1-2. ステップ2.インサイト発見

インサイトとは、直訳すると「洞察」「物事を見抜く力」などを意味します。

マーケティングにおいては、ユーザー自身が気づいていない無意識のこと、願望、ありたい状態などのこと。

潜在ニーズと混同されがちですが、潜在ニーズは求めている願望・欲求があるのにそれに気づいていない状態。それに対しインサイトは、まだその欲求さえない状態を指しています。

インサイトは、製品やサービスを利用してはじめてわかることやそのときに生れる感情、あたりまえのこととして認識できていないことや課題など、実はさまざまなところに隠れています。

インサイトを発見する際には、とにかく数を出し(発散思考)、同じようなカテゴリーを統合していく(収束思考)ことがポイントです。

ステップ1で収集した「アイディア」に基づき、

「これは何を求めてこうなっているのか」

「どのような価値観からこのような行動が導き出されているのか」

などの仮説を立てて検証していきます。

インサイトを見つけだせれば、ユーザーのニーズを満たす製品やサービスを開発するアイディアが生れます。

また、ユーザーに信頼されれば唯一無二の存在となり、市場でのポジション強化にもつながるでしょう。

ユーザーの言動や行動、感情、思考などを探るには、「アンケート調査」「インタビュー」「行動観察」「ソーシャルリスニング」などさまざまな手法がありますが、特にオフラインのユーザーヒアリングが有効だと考えています。

10分でも20分でも対象ユーザーの声を「直接聴く」こと。

ターゲットに直接ヒアリングできれば、そのまま初期ユーザーになる可能性もあります。

これにより、課題の解像度が上がり

・製品やサービスの「コンセプト」

・提供すべき初期の「機能=価値」

・初期ユーザーの「獲得方法やチャネル」

が少しずつ見えてきます。

DeFactoryでは、これまでのプロダクト開発の経験からユーザーヒアリングを重視しています。

経験豊富なエンジニアと事業開発経験者で、新規事業立ち上げから開発まで伴走いたしますので、アイディア着想、ユーザーヒアリングに不安のある方も安心してお任せいただけます。

1-3. ステップ3.事業内容の構築(開発)

アイディア抽出、ユーザーインタビューを経て得たインサイトの発見により

・誰の

・何の課題を

・どのように解決するのか

が具体的に見えてきたと思います。

上記が明確になってきた新規事業のアイディアを「いつ・誰が・何をするのか」という具体的な行動計画に落としこんでいくプロセスです。必要な機能をもれなく抽出し、現時点で実現可能な形にしていきます。

資金調達や設備投資など、会社によっては長い期間を必要とする場合もあるでしょう。

慎重な行動計画を立て、無理のない現実的なスケジュールを組むことが重要です。

その一方で、市場の動きの速い現在では、スピードが要求されているのも事実。

開発手法のひとつであるMVP(Minimum Viable Product)開発は、実用最小限の製品でユーザーに提供し、有効なフィードバックに即時対応できるもの。

新規事業開発の失敗リスクを抑えつつ、成功に導くことが可能な手法としてスタートアップをはじめ多くの企業で採用されています。

新しい事業の場合、想定している課題の仮説と解決策が合致していない状態で製品開発を行ってしまうとニーズが合わない(売れない)プロダクトになってしまいます。

市場に求められないプロダクトを作らないためにも

「仮説→検証(MVP開発)→効果測定・評価」のサイクルを回しながら、新規事業開発のスピードを上げていくことが必要です。

DeFactoryのMVP開発であれば、ここまでの一連の流れを「14営業日程度」(※実装期間や開発要件により異なります)で行なえるため、より早いプロダクト作成が可能です。

関連記事:【初心者向け】アジャイル開発の3つのプロセス手法とは?

1-4. ステップ4.スタートした事業の分析・改善

製品やサービスのリリースが完了し、事業を本格的にスタートすると、ユーザーやマーケットの反応や要望が具体的に見えてきます。

業務改善サイクルとしてよく用いられるフレームワークが「PDCA」です。

PDCAは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(測定・評価)・Action(対策・改善)のプロセスを循環させて、製品・サービスの品質を高めていくこと。

PDCAを高速で繰り返すことで、効果検証やユーザー分析・市場調査を進めて改善していくことが重要です。

改善のフェーズに進むと「PMF(プロダクトマーケットフィット」の検証を行います。

PMF(プロダクトマーケットフィット)とは、提供している製品やサービスが顧客のニーズを解決する適切な市場で受け入れられている状態のこと。

PMFの検証方法には、ユーザー調査(アンケートやインタビュー)などが挙げられます。PMFを満たしていることが確認できたら、ビジネスモデル全体像の構築が大切です。

市場は常に猛スピードで変化を続けています。

新規事業を軌道に乗せるだけでなく、さらに発展させるためにも、常にニーズとマーケットの声に耳を傾ける必要があります。

・検証を繰り返し行うこと

・収集したデータを元にプロダクトを改善すること

この2点を意識して新規事業開発を成功に導いていきましょう。

関連記事:新規事業開発を成功に導く2つの手法リーン開発・アジャイル開発とは?

2.新規事業開発の3つの成功事例

これまでご紹介した5つのステップを上手く取り入れ、新規事業開発に成功した事例をご紹介します。

2-1.ユーザーインタビューとプロトタイプ製品がもたらしたスピード開発

ある会社では、子ども仕上げ磨き用歯ブラシの開発を試みていました。子どもが嫌がる歯磨きを楽しい時間に変えるにはどうしたらいいのか、「楽しませながら歯磨きができる歯ブラシを開発したい!」というプロジェクトリーダーの想いからスタート。

開発チームはニーズ検証のため、インタビューを行い、同じ悩みをもつ親御さんが多いことを確認しました。

より速く新規事業開発を進めるため、プロトタイプ制作を実施。必要最低限の機能を備えたプロトタイプの作成でユーザーのフィードバックをもらう目的でした。

しかし、口の中に入れる製品、しかも子どもが安全に使用するためには、厳しい障壁がありました。

この会社は障壁に対し、他社との協業によって「安全性の基準」のガイドラインのもとにプロトタイプ製品を試作、テストしても問題ないことが確認できました。

ユーザーテストにはエンジニアも立ち合い、直接フィードバックをもらうことでプロトタイプの改善に即時反映できたのです。

新規事業開発では、社内だけでは知見が不足していることも多いため、外部の経験者の知見を得ることで開発が前進しました。

またスピードも重視されることを踏まえ、事業計画を細かく詰めるのではなく、MVP開発手法を用いたことで早期事業化した成功事例といえるでしょう。

2-2.限定されたマーケットの新規事業開発に必要だったのはスピードとユーザーニーズ

わずか2名でプロジェクトを立ち会上げ、約1年で製品化した成功事例をご紹介します。

製品化に至ったのは、車いすユーザーが自分で玄関ドアを開けられる「スイングドアの自動化」。

製品化に至る過程で特に必要だったのが、マーケティング面。「車いすユーザー」という限定されたマーケットでは、製品を知ってもらう手法や製品の魅力を伝える方法などマーケティングが重要なカギをにぎっていました。

リアルな体験や声を聴くことで「どのような方に必要な製品であるか」「製品の魅力をどのように伝えればいいのか」などユーザーとなりうる方々へのインタビューでリアルな体験や声を聴くことによって、ユーザのニーズを引き出せる情報収集に注力しました。

本当に欲しいと思ってもらえるお客様を見つけることにフォーカスし、スピードを重視したマーケティングの結果、顧客像が明確になり、メンバーそれぞれが製品化への自信を深めていきました。

毎回の協議も、具体的な内容で進められ、結果として通常なら3年かかるといわれる商品開発を約1年で実現させたのです。

事業アイディアとともに、ターゲットの絞り込み、潜在的なニーズのあぶり出し、スピード感を重視して仮説・検証を繰り返すことにより、このような成功につながった好例といえるでしょう。

関連記事:アジャイル開発とは?メリット・デメリットやプロセス手法も合わせて解説!

2-3.各ステージごとに仮説・検証する独自手法を用いた新規事業開発

ある会社では、新規事業・商品開発・プロセスを6つのステージに分類し、その流れに沿って開発する独自の手法を推進しています。

各ステージで不確実な要因についての仮説・検証を行いながら不確実性を減少。

ステージが終わるとごとに会議を行い、目標達成度・課題の行動計画を確認することで、次のステージへ進むか否かの判断をします。

仮説・検証を各ステージで行うことで、今後起こりうる課題を早い段階で把握し、戦略を見直せます。

即時対応することで、ユーザーニーズから外れることなく、競争力のある新規事業や商品開発を目指しています。

スピードを要する新規事業開発においては、仮説・検証を繰り返し、修正が生じたらその都度対応していける柔軟な体制が、成功へ導くポイントです。

3.まとめ:「新規事業開発」に関する支援を承ります

今回は、新規事業開発の主なプロセスについてご紹介しました。

新規事業開発を成功に導くためには、速いサイクルで仮説・検証を繰り返し、ユーザーからのフィードバックに柔軟に対応できる体制が必要です。

対象ユーザーの声を聴くことで「失敗確率を減らす」、すなわち新規事業開発を成功させることにつながるのです。

DeFactoryでは、アイディア着想、ユーザーヒアリング、テストマーケティング、アジャイル・MVP開発と、プロダクト開発における立ち上げ支援を全力サポートいたします。 

また、経験豊富なエンジニアと事業開発経験者で、開発だけでなく事業設計から「一気通貫」した伴走を行います。 

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